山小屋に泊まる人の話を聞くけど、何がそんなにいいの?
あんまり綺麗じゃなさそうだし・・・私が行っても大丈夫かな。
最近は綺麗な山小屋もたくさんあるよ。
でも山小屋に泊まるには事前に知っておいた方がいいこともあるよ!
山小屋に興味はあるけど、宿泊に不安な初心者の方向けて実体験を元に発信します。
そのため、ここでいう山小屋は有人山小屋を紹介します。(無人の山小屋と二種類あるよ)
山小屋に泊まるメリットって?
宿泊したから見れる景色がある
宿泊していれば、天気によりますが、朝日や夕日。雲海。そして数え切れないほどの星空が楽しめます。
朝、星や月が上がっている夜の景色から、だんだんと地平線が赤くなって、朝の時間に切り替わっていく時間。高所にある山小屋だと、周りに邪魔するものもなく夜がゆっくり朝に変わっていくのをゆっくりと見ることができます。
その時間が山に泊まって大好きになりました。
日帰りなら日の入り1時間くらい前には下山しておくような登山計画をたてる場合が多いはず。朝早起きして朝日を見に山を登ってくる方もいますが、ヘッドライトで暗い道を歩く必要が出るので、初心者や中級者の女性にはハードルが高いです。
山小屋泊は山で1日過ごさないと見られない景色を存分に味わえる魅力があります。(夕方に山頂にいると、まだこんな所にいていいのかな?という背徳感が味わえますよ!)
悪天候でも安心
山の天気は本当に変わりやすいです。1日の中でも晴れていたのに、気づけば雲に覆われてしまうなんてこともよくあります。
特に景色の良いアルプスなどの山小屋は、夏に登ることが多いかと思いますが、夏は午後になると天気が崩れやすくなります。そんな私も午後2時頃に山小屋に入る直前に雨に降られました!悪天候の時の山小屋の安心感と行ったらないです!山小屋であれば、乾燥室があることも多いので当日だけでなく、次の日も乾いた衣服で行動できる安心感があります。
テント泊の場合は雨に濡れると当日、そして帰宅後の後片付けも大変だったりするので、
関東近辺であまり大きなベランダもないという方はもっと負担感は違ってくると思います。
なにより、低体温になると、体調不良を招くことに繋がります。
山で過ごす際には体を濡らさないことがなにより大事なので、そのリスクが減らせるのは安心です。
山業が楽になる
山は登って終わりでなく、下山までするのが必要になります。日帰りだとさらに帰宅までしないといけません。
私は埼玉の東の方に住んでいるので、自宅まで帰る体力も必要です…
山小屋に宿泊すれば山業を数日に分けることができるので結果的にラク!
さらに、テント泊と比べて、寝具や食料が減り、水場があったり、購入もできる所もあるので、荷物が軽くなります。
記念のかわいいグッズがゲットできる
かわいいもの、記念品、私は大好きです。私は手ぬぐいを集めてお気に入りを普段の旅行でも持っていきます。(山小屋プライスの場合で手拭いが1800円!とかの場合はなかなか手が出なかったりもします。。。)
最高のカフェ・居酒屋になる
山小屋の場合、食事のほかにお酒を提供している場合もたくさんあります。山小屋の食堂や談話室は見晴らしが良い場所にあることもしばしば、そこでゆっくり登山雑誌を見てゆったりしたり、山小屋の外で食事とビール!も最高です。
基本的に山で食べると1.5倍美味しくなるので、カップラーメンとビールだって最高です。当日下山せずにここで寝られるので少し飲んでも大丈夫でしょうという気持ちになります。(ただし高所は酔いやすいので飲み過ぎは禁物!)
ただ、疲れるとアルコールを欲しいと思わなくなる気持ちも山で知りました。そんな時は山小屋のコケモモジュースで乾杯したり、周りの方の会話を聞いていても「お酒より、コーラが飲みたい!」と言ってコーラで乾杯してる方がたくさんいらっしゃいました!
山小屋泊をする前に知っておいた方がいいこと
旅館やホテルとの違いを知る
山小屋というと、あまり綺麗じゃない、山でとりあえず雨風をしのげる所…それ以上は期待するな!なんてイメージしませんか?
実際に、山小屋でよくある光景はこんな感じ。
- 相部屋で周りへの気遣いが必要
- 風呂がない
- 電源がない、もしくは有料
- ごみは持ち帰り
- 消灯がある
- 石鹸や歯磨き粉が使えない
- トイレが水洗でない
- ごはんがかなり質素
- お布団がたまにじめっとする…
リストを見てどう感じましたか?これはどうしても耐えられない!という項目があったかもしれませんが、諦める必要はないと思います!
自分のこれなら大丈夫!を知る
特に女性の場合、どうしてもこれは譲れない!ということがあるかもしれません。
- お風呂や美味しいごはんが食べたい!
- 泊まらないと味わえない最高の景色が見たい!
- 重い荷物を背負って辛いのぼりはイヤ!
- 知らない男性の横で寝たくない
そんなわがままが叶う山小屋もあります!
個室やお風呂がある設備の充実している山小屋に泊まったり、快適に過ごすためのグッズを用意することで改善することもあります。
まずは自分のわがままが叶いそうな山小屋で、楽しく過ごすことを目標にしてみよう!
私が一緒に泊まった綺麗好きさんも泊まってみたら案外大丈夫だった。と言ってたりもしてたので、少しずついってみたい所が出てきたらチャレンジしてみたらいいと思います。
大切なのは自分が何が許せなくて、どこまでは許せるのか?を自分で考えてから宿泊する山小屋を決めること!
自分にとっての快適ってなんだろう?を知った上で泊まる山小屋を探してみましょう。
山小屋のルールやマナーを知る
ただ、もちろんホテル気分で宿泊するのはNG!
ホテルと違って、山小屋ならではのルールやマナーはあります。
そこを理解すれば、普通のホテルでは味わえない体験や感動を味わえます。
ルールやマナーがあるのもちゃんと理由があってのこと。
不便な山にある山小屋。車での輸送が難しくて、多くが歩荷さんと言われる方が毎日山小屋まで荷物を届けたり、ヘリコプターで荷揚げしていたり。(1時間ヘリコプターを飛ばす燃料費だけで5万円程度かかったりするとか…)
電気も食料も下水環境も水も十分でない環境の場合もある中で、下界とは全く違う状況で努力のもと山小屋を営んでくれています。
そんな中で登山者が安心安全に登山ができるようにするためには、やはりある程度の制限やルールが必要です。
事前に山小屋のルールやマナーを知らずにホテル気分で行ってしまうと、小屋の方に怒られてしまうこともあります。周りも自分も、山小屋を切り盛りしているスタッフの方も心地よく過ごせるように確認していきましょう!
これまでの内容をまとめると、
- 山小屋に泊まると日帰り登山で味わえない体験ができる!
- でも、旅館やホテルとは違うところもあるから違いを知った上で準備は大切!
- 自分が心地よく過ごせそうな山小屋からスタートしよう
- 限られた環境でみんなで過ごす場所だからルールやマナーを守って利用しよう
とりあえずハードルは意外に低いからチャレンジしてみてもいいんだよ!ということを伝えたいです。
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